まだ　母が元気だった頃（…といっても　だんだん目が見えなくなりつつあった）
妹と3人で　1泊温泉旅行に行った。
長野県の　とある温泉街。
規模は小さいけれど　お湯はいいし　朝市も楽しめる。
近くに川が流れてて　せせらぎの音がここちよい。
高速おりれば　すぐ。運転手（私）にはウレシイ。

そこの朝市で　ちょっとした有名な人がいた。
名前と手相、あと　生年月日もいったかな？（←忘れた）
それで　占ってくれる。
淡い紫のシフォンのストールを　ねじねじ首に巻いていた　おじさん。

私のデータと手相をみて　ひと言
「あなた、意地悪だね」と。

そのあと
「本来のココロのやさしさが　どーのこーの」で
「なんとかの葛藤から　自分を守るために　意地悪い　なんたらかんたら・・・」って
おじさんは言ってたけれど
・・・忘れた。
「意地悪」と言われたことに　ホッとして　あとの話がぼんやりしてしまった。

当たってる、と思った。
口には出さないが　
私は　ひねくれてたり　物事を素直に受けとめられなかったり
心の中で　黒いことを考えてたりもする。
時には　相手に気づかれないように　
ﾁｸﾘと毒を刺すことを　とぼけたふりして言ってしまうこともある。
ふりかえると　我ながら　嫌な人間だと思うことが多かった。
なんで　そんな風に思うのか、感じてしまうのか・・・。

でも　「あなたは　意地悪だね」を聞いた時
あー。私のせいじゃない。この日、この時間に生まれた私に
この名前を付けた父、オトーサン！
そのせいだったのか～＾＾って　
へんな安心感で　うれしくなってしまったのだ。
母は「そんなことない。この子、一番　優しい子なんだよ」なんて言ってたけれど
いいの、いいの、おかあさん。
当たってるよ～。
私　外側　優しめ　中　黒め　なんだから～＾＾って思った。

占いは　数分。確か　200円か300円。
「もっと詳しく聞きたい人は　連絡してね。」（その時は　もっとお値段が高くなる）
いえいえ　十分です。ありがとうございました。
なんだか　救っていただいた気分でした。

その時もらった　お守り。小さな水引。今でも　オサイフに入れてある。
もう何年もいれてるから　先っちょ糸がほどけてる。
私のイメージの色らしい。画像よりも　もうちょっとピンクっぽい。

あのおじさん、まだ　朝市にでてるのかな。
そもそも　今　朝市　どうなってるんだ。
美味しい野菜や　ブルーベリー、パン。
母は　お餅が好きなので　変わり種のものを　あれこれ買って行った。　
懐かしい思い出。
母とは何度も旅行をしたけれど　もっと　連れて行ってあげればよかった。

昼神温泉という　川べりにある温泉です。