スコヤカ・カロヤカ・ナントカ

ぶつぶつ ひとりごとに おつきあいください (●´ω`●)

美術館へ

妹旅の帰りの電車でみかけた吊り広告
「田島征三 アートのぼうけん 展」
なになに・・・刈谷市美術館。
先延ばしせずに 行くことにした。


「田島征三」
ご存じの方 多いのではないかな。
名前でピンとこなくても 絵や本のタイトルを聞けば 「あ!」ってなるかな。

     


*****


刈谷市は 以前の仕事で3年間お世話になった場所。
こんな場所に美術館あったの?
曲がったことのない交差点を曲がり ちょっといくと こじんまりとした建物。

平日午前中 駐車場空いてるねぇ。

あー。ワクワクする。
入り口 入って どーん。壁いっぱいの ちからたろうが迎えてくれる。

写真OK(フラッシュ・動画はNG)なので遠慮なく。

閲覧OKの絵本も数点あって
読んだことなかった絵本、懐かしい絵本を見ながら 展示の絵を楽しんだ。
少しだけ 紹介。

 「ふるやのもり」あー。このシーン!笑いどころ。^^

絵本でないけど なんか好き。「おかあさんありがとう」

****


仕事で教材として読んだ時、
息子らに読み聞かせした時、
こうしてオトナになってひとり読み返した時、
感じ方がちがう。


コドモ向きのものだけでなく 自ら関わった運動だったり 海外の作家とのコラボだったり
幅がひろい作品の絵が たくさん。
戦争で死んだ主人公の魂が語る「ぼくのこえがきこえますか」は
読み継がれたい絵本の1冊だな、と。
(初めて読んだけど 不覚にも 展示室でウルウルっと…)


「とべバッタ」

   

食べられるのが怖くて隠れていたバッタ。思い切って飛び出した。自分を食べようとしたものを次々打ちのめす。

羽根を広げて飛んだ。かっこ悪くて笑われたけど 観たことのない素晴らしい景色がバッタを待っていた。


今の自分に置き換えて なんか 胸にくる。
絵本って深い。


1Fの奥 モニターで 田島征三が 絵本の読み聞かせをする映像が。
田島先生って こんなやわらかな方(おじい様)なのね。
贅沢な映像。
その時間 私は田島征三 ひとりじめ。


*****
帰りに1枚ポストカードを買った。これ。
「ほら いしころがおっこちたよ わすれようよ」

初めてみた絵本の1枚。馴染みのある絵のタッチではない。リトグラフ。


このストーリーがよかった。要約すると・・・


おじいさんとおばあさん 2人暮らし。
どうやら おじいさんは 最近失敗することが多く
落ち込んだり おばあさんをがっかりさせることが多い。
ある朝 とても良い天気。おじいさんのテンションは⤴⤴
なのに 大失敗をしてしまう。
落ち込む おじいさん。がっかりのおばあさん。


そんな時 相手の気持ちをリセットさせる 魔法のコトバを口にする。
持ったいしころを ぽとんと落として
「「ほら いしころがおっこちたよ わすれようよ」
(このあと おじいさんの失敗は さらに さらに続くのだけど・・・)


まぁ。
これが 実際我が家に起きたことなら
「ナニ ごまかしてるんさー!」と ブチ切れるだろう私。
自分だって よー言わん。
でも
どんどん いろんな失敗・失態をおかすようになってくる年齢に
なるだろう
我々。
こういう 優しさとか 立ち直り方とか 区切り方
あってもいいかな。(あったらよいかな)
夫婦だけでなく 他の人にだって 
自分が自分にかける魔法のコトバ。あるといいよね。


いつまでも くよくよせず 誰かを責めるのでもなく (責め続けるのでなく)
明るく 心軽く 生きていきたいよ。


・・・と なんだか思っちゃって 購入。 というわけ。


*****


充実した美術館でのひとときでした。
帰りのドアも パンチある~^^

 ちょっと ぞわっとした。「ふきまんぷく」の1枚


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 今週末までではないかっ!観れてよかったよー♥

そのあとは、「新潟展:新潟市新津美術館」「静岡展:藤枝市郷土博物館・文学館」「高知展:高知県香美市立やなせたかし記念館 詩とメルヘン記念館」での開催が予定されている・・・らしい。